移植への理解を求める会
会報第5号
病腎移植の可能性探る
大阪・東京で国際腎不全シンポ
17日・18日
UNOS会長ら招き
日本移植学会など関係4学会が3月31日、万波先生らによる病腎移植を全面的に否定する学会声明を発表したことから、移植への理解を求める会と徳洲会グループは、万波先生らの医療行為の妥当性と病気腎移植の有効性を訴えるための国際腎不全シンポジウムを、4月17、18の両日、大阪と東京で開きます(チラシをご参照ください)。
講師には米国臓器配分ネットワークUNOS会長のティモシー・プルート氏や米国移植学会元会長のリチャード・ハワード氏ら、日米の移植最前線で活躍する先生方をお招きし、移植医療の現状と課題、今後の腎不全治療のあり方などについて、提言や論議をしていただく予定です。ぜひ、多くの方々のご参加をお待ちしています。
記
【大阪会場】
▽と
き 4月17日(火)17:00~19:30
▽ところ
大阪市天王寺区上本町6-1-55 シェラトン都ホテル大阪
【東京会場】
▽と
き 4月18日(水)午後17:30~20:00
▽ところ
東京都千代田区紀尾井町4-1 ホテルニューオータニ東京
▽内
容(共通)
第1部
講演 藤田 士朗フロリダ大学助教授
ティモシー・プルートUNOS会長・ヴァージニア大学医師
林
孝信弁護士・病腎移植者
第2部
講演 リチャード・ハワード米国移植外科学会元会長・フロリダ大学教授
エマヌエラ・タイオーリピッツバーグ大学教授(疫学・血液学)
難波
紘二広島大学名誉教授(病理学)・鹿鳴荘病理研究所所長
堤
寛
藤田保健衛生大学教授・日本病理学会理事
第3部 パネルディスカッション 第1部、第2部の講師陣ほか。
▽ 問い合わせ 移植への理解を求める会事務局
河野 和博
電話090-2786-5317
患者の願い
踏みにじる
求める会
学会声明に抗議文
日本移植学会など関係4学会が3月31日、万波先生らによる病腎移植を全面否定する学会声明を発表したことから、移植への理解を求める会は即日、関係4学会に抗議文を送付しました。内容は次の通りです。
2007年3月31日
日本移植学会理事長
田中
紘一様
日本泌尿器科学会会長
勝岡 洋治様
日本透析医学会理事長
西沢 良記様
日本臨床腎臓移植学会会長
高橋
公太様
病腎移植への見解に抗議する
移植への理解を求める会
代表
向田 陽二
電話0895-74-0512
本日、日本移植学会など関係4団体が発表した病腎移植に対する見解は「1人でも多くの人が移植を受けられるよう、病腎移植の道を残してほしい」という患者の切実な願いを踏みにじる内容であり、移植推進のために率先して努力すべき関係学会の見解とは到底思えません。
患者を救うのが医師の使命であり、望ましい医療の方策を探るのが学会の役目のはずです。そのことを忘れ、新たな移植の道として有望視される病腎移植を、何が何でも否定しようとしている関係学会に激しい憤りを感じ、強く抗議します。
病腎移植は、一向に進まない日本の腎移植医療を推進するチャンスであるにもかかわらず、なんら対案を検討することもなく、これを自らの手でつぶそうとしている学会関係者は、医師としての良識を投げ捨てたとしか言いようがありません。
また、1人でも多くの患者を救おうと、ぎりぎりの選択で病腎移植を進めてきた万波先生とそのグループの先生方の医療行為を手続き上の問題のみあげつらい、その医療としての有効性を評価検討しないことも、医学者として恥ずべき態度というべきです。
私たち患者は、「ルール、ルール」と言うだけで何もしない医師よりも、患者と真剣に向き合い、患者の治療に全力を尽くしてくれる万波先生方を選びます。
腎不全患者には医療の選択肢の一つとして、腎移植を受ける権利があるはずです。その権利を遂行できるように、国も学会も努力する義務があります。学会関係者は謙虚に反省し、今回の見解を再検討するよう強く求めます。
以 上
4学会の声明を読んで
広島大学名誉教授
難波 紘二
一言でいうと、これは「負け惜しみ」声明だと思った。大島伸一移植学会副理事長は当初「これは人体実験だ。犯罪と言ってもいい」(読売12/13)と発言し、「年内に調査を終えたい」(朝日12/3)と言っていたが、呉で光畑医師を支援する会が短期間で3万人の署名を集めたり、朝日、読売と毎日を除くメディアが理解する論調に転じると、当初「6学会共同声明を出す」と言っていたのに、日本病理学会と日本ネフローゼ学会は不参加を表明した。その声明発表時期も「年明け」に延び、さらに延びてついに年度末最終日になった。
27万人ともいわれる透析患者で成り立っている日本透析学会が病腎移植否定論に立つのは、利害関係からみれば当たり前の話で、「4学会声明」に加わったのは、実質的に外科系の「日本移植学会、日本泌尿器科学会、日本臨床腎移植学会」だけである。いわば利益共同体の身内だけの声明であり、ひろく日本の医師や医学会の支持と共感を受けるとはとても思えない。
3月31日が移植学会の現理事長と副理事長の任期切れの日であり、しゃにむに「格好だけつけた」のが本当のところだろう。筆者は「病腎移植を否定するのなら、きちんとした哲学に基づいて、27万人の透析患者を救済する対案を出すべきだ」と12月10日のフジテレビ系「報道2001」で述べた。
しかし、今回の声明には何の哲学もないし、病腎移植に代わる有効な対案の提起もない。無為無策・無責任と言われても仕方がないだろう。厚労省も、早晩1兆5千億円を超すだろうと見られている、透析医療費の削減にどう対応しようとするのか。無為無策の移植学会に依拠して、責任を転嫁してもらっては困るのである。
(学会声明が出た直後、難波先生から新聞社数社と同時に、求める会にメールで論評をお送りいただきました。その内容をご紹介させていただきました)
会員に支部結成呼びかけ
8日・宇和島
役員会で方針
秋に患者団体でシンポを
移植への理解を求める会は、4月8日(日)、宇和島徳洲会病院で第3回役員会を開き、4月17、18日に大阪、東京で開く国際腎不全シンポジウムの主催や役員派遣を確認するとともに、活動の全国展開を目指し、会員に各地での支部結成を呼びかけることや、秋に患者団体を中心にした移植シンポジウムを開くことなどを決めました。
主な内容は次の通りです。
1)4月17、18日の国際シンポジウムについて
○求める会の「主催」を確認。
○ 役員の派遣は向田代表(代表あいさつ)、野村(司会進行)、武田、清家、河野、仲田各幹事。岡山支部から林事務局担当(講師)。
2)今後の活動方針について
○ 全国展開を目指し、会員に各地で支部を結成するよう呼びかける(岡山支部は既に呼びかけを始めており、これを追認)。
○病腎移植を一般向けに分かりやすく説明したチラシ(テキスト)を作る。
○ 秋に日本移植者協議会(日移協)、全国腎臓病協議会(全腎協)と求める会など患者団体が中心となって、東京で移植シンポジウムを開く。その呼びかけをする。
○宇和島市長に求める会への支援をお願いする。
岡山支部に事務局設置 <事務局から>
▼岡山支部の事務局を担当する林秀信さんの弁護士
▼国際腎不全シンポジウムは計画が急だったため、お知らせが直前になってしまいました。申し訳ありませんでした。ご報告は次号でさせていただきます。
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会報第5号
2007
年 4月12日(水) 発 行 |
発行者
移植への理解を求める会 代 表 向田 陽二 〒798-4101愛南町御荘菊川2290
電話0895-74-0512 編集者
幹 事
〒791-8006松山市安城寺町1746-8 電話089-978-5434
発行所
事務局 河野 和博
〒790-0925松山市鷹子町928-2 電話089-970-3943 |